人は「運命」を操作できるのか
(名前)さんの精神はスイッチのような飾りをポイントに配置した曲線的な人型となった。
一級品の格闘能力を備えた近距離パワータイプのスタンド。
時間を「ずらす」能力を持つ。
ドミニオンには現在、正確にはほんのちょっぴりだけ先の未来が、いくつも並べられた映画のフィルムを眺めるように複数同時に「観測」することができる。
そして「本来通過するはずだった未来」より「一つとなりの未来」に時間を「ずらす」事ができる。
一つとなりの未来は本来の未来よりほんのちょっぴりだけ何かが違う。
その違いはとても小さいため、あなた以外がその瞬間を「ずらされた」ことに気づくことはまず不可能だろう。
しかしそのほんの小さな差が結果を大きく変えてしまうこともあるのだ。
統合の象徴。
あなたは「運命」を信じるだろうか。
万物に存在する一つの結論、一つの未来。
過去が一つであるように未来も定められていると思うだろうか。
過去はかつて未来であった、そして未来はやがて過去となる。
我々はそのかすかな狭間を眺めているに過ぎないのである。
もし未来が不定であり、我々に「観測される」ことによって初めて統合され「過去」になるのだとしたら。
我々がより自由に「観測」を行うことができたなら「運命」とは操作可能なものとなるのではないだろうか。

特技：オブザーバブル
あらゆるものの「別の未来」を観測し、現在をそこへ「ずらす」ことができる。
常時発動しているのだが、特に強く「運命」を変えたい何かがある時集中して発動させることがある。
実はドミニオンの影響下にいる限り誰でも運命を観測できるのだがそれに気づくことは非常に困難である。